初めにメイン画像

医療関係者の方へ初めに

 

初めに

2008年にB-TACEを開始して8年が経過しました。この間、B-TACEの方法も大きく変化してきました。リピオドールエマルジョンの集積向上現象を発見してから5年がたちますが、私自身は2014年からはリピオドールエマルジョンをほとんど用いていません。リピオドールはミリプラチンのみです。局所制御も重要ですが、血管の温存は更に重要だと感じているからです。

論文や講演で伝えられる情報は限られており、ホームページを用いてなるべく詳細にノウハウ、理論(考え方)、データを公開することとしました。独善的な部分もあるかもしれませんがご容赦ください。

他の臨床家のデータや方法を深読みし、時にはけなすような記載もあるかもしれませんが悪意があるわけではありません。手技の改良は重要であり、5年以上前の論文と同じやり方を行うことにも問題はあると思います。前述のとおり、私自身のB-TACEの方法も大きく変化しております。最近強く感じることは、局所の制御よりも、多発結節のステージをいかに治療するか、また腫瘍制御よりも患者のQOLを良好に保つことが重要であるということです。なぜならば、どんなに頑張っても最終的には多発結節のステージからPVTTへと進行し肝不全となってなってしまうからです。局所制御はラジオ波をはじめとして様々な方法が開発され良好な結果を得られますが、すでに手段は出尽くした感があります。しかし多発結節のステージはTACEによる改良の余地があると思います。私自身の現在の関心もこちらにあります。

私の希望は、この方法が正しく普及することです。そして多くの術者により様々な改良・工夫が加えられ、発展することを願っております。

zu1

20年以上前に冠動脈拡張用のバルーンカテーテルを用いて初めてB-TACEを施行した。カテーテル先端にリピオドールが付着していることはカテーテルの脇から血流が漏れていないことの証である。肝末梢の目に見えない側副路の存在を示唆している。この2-3か月後、冠動脈バルーンカテーテルはモノレール式にとって代わられB-TACEは施行できなくなった。

 

ページトップボタン