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医療関係者の方へPVTTに対するRAIB-TACE

 

初めに

PVTTは、TACE適応の観点からは、亜区域・区域枝レベルと葉・本幹レベルに分類できます。また、シャントを伴っているか否か、TACEを繰り返した後のものなのかということも重要な要素です。葉・本幹レベルのPVTTに対するカテーテル治療は、(リザーバー)動注を行っている施設が多いと思われます。亜区域・区域枝レベルのPVTTに対してはTACEを積極的に施行している施設もあると思われますが、まとまったデータはあまり発表はされておりません。

亜区域・区域枝レベルのPVTT治療は基本的に結節に対するTACEと手技は何ら変わることはありませんし、通常のTACEも行われていますのでRAIB-TACEの導入は問題はないと考えております。

難しいのは葉・本幹レベルのPVTTに対するRAIB-TACEです。塞栓程度は結節に対する治療と比べ、軽度にとどめておくのが原則と今のところは考えております。

本幹レベルのPVTTに対するRAIB-TACEの初の導入は、胆道浸潤・出血を伴っていた症例です。再度の出血は致命的と考え、ビリルビンが低下した時期を見計らい、軽度のTAEによるRAIB-TACEを行いました。その後1か月後、2か月後の合計3回RAIB-TACEを施行しました。細菌性腹膜炎のため更なる追加治療は出来ず、また完全壊死の達成も出来ませんでしたが、PVTTは縮小し、胆道出血の再発はありませんでした。

葉・本幹レベルのPVTTに対するRAIB-TACEは塞栓術というよりも化学療法の比重が高い治療といえます。よって塞栓程度を甘くして、RAIB-TACE施行のインターバルを短くし、何度も繰り返すという考えで治療に臨んだ方がいいかもしれません。
症例数は少ないので症例の提示のみとさせていただきます。

9例中6例でPVTTのPRあるいはCRを得ております。2例は縮小したもののSDでした。
東京医大霞ヶ浦病院で施行させていただいた門脈右枝腫瘍栓に対してRAIB-TACEを施行した症例は残念ながらPDでした。

PVTTに対するRAIB-TACEはまだまだ改良の余地があります。

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