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医療関係者の方へ感染症科フェロープログラム

フェローの、フェローによる、フェローのためのトレーニングプログラム
Training Program of the fellows, by the fellows, for the fellows

プログラムの特徴

当院の感染症科は、日本屈指の総合診療科と常に連携しながら、総合内科に強く、世界に通用する感染症科専門医の育成を行います。臓器横断的な専門診療を基軸に、入院患者、外来患者(入院フォローアップ、紹介受診など)を中心に、下記の6分野のコンピテンシー(知識、スキル、態度)をトレーニングしていただく予定です。

当院の最大の強みは、内科系患者すべてを総合診療科の研修医チームが担い、内科専門科のチームはそれに協力する診療および指導体制がシステム化されている点です。

救急部と集中治療部、総合診療科、内科系専門科など診療科間の連携がよく、一人の患者を体系的かつ専門的に診療できます。 当直研修医による毎朝のショートプレゼンテーションは、無駄が少なく、また漏れも少ない洗練された内容です。短時間に要点を得た患者申し送りがなされ、すばらしい教育とディスカッションの機会です。

それに加え、毎週火曜日午前中の大半を使い、教育目的の内科系全体でのグランドカンファレンスがあります。初期研修医による10-15分でのまとめを含む症例振り返りは、質が極めて高く、私自身も非常に勉強になっております。

『フェローの、フェローによる、フェローのためのトレーニングプログラム』をモットーに、自主的な選択プログラムは可能な限り許可予定です。 年1回国際学会および国内学会に原則として参加していただきます。

プログラム責任者

矢野 晴美

研修期間

  • 原則3年(短期の1年~2年も可能)
  • 2014年下期より採用開始 希望時期に応じて採用

プログラム概要

1.   3年間で修得するコンピテンシー(到達目標)

専門医として必要な6つのドメイン(領域):下記の領域で到達目標を設定

  • 1.1 感染症診療
  • 1.2 臨床微生物学
  • 1.3 抗菌薬と薬物動態
  • 1.4 感染管理と病院疫学
  • 1.5 パブリックヘルスと予防
  • 1.6 リサーチ

について、トレーニングできるようにする。

臨床研修

  • 入院患者のコンサルテーション (フェロー1名あたり目標年間500例)
  • 感染症科専門外来 (毎週1回半日)
  • 細菌学検査室ローテーション (1か月間)
  • ICN (感染管理看護師)と感染対策実習 (3-6か月)
  • ICNと院内サーベイランス実習 (3-6か月)
  • リサーチ 国際学会、国内学会での発表を目標にする。

1年間に最低1回国際学会、最低1回国内学会に参加

2.  選択期間のオプション

  • 国内の他施設での臨床研修(とくにHIV/AIDS, 臓器移植患者につき)
  • 国外の他施設での臨床見学(同上)
  • 熱帯医学短期コース (ロンドン大学、マヒドン大学(タイ)、Gorgas (ペルー)など)
  • 疫学・統計などの短期コース(ジョンズホプキンズ大学、ハーバード大学など)
  • 米国病院疫学学会SHEA・Centers for Disease Control and Prevention (CDC)との合同 コース
  • 米国Board Review Course(ハーバード大学、シカゴ大学、ワシントンDCコースなど)
  • 欧州臨床微生物感染症学会ESCMIDのサマースクール など

3.  トレーニングのアセスメント

3.1 知   識:米国感染症学会IDSAのIn-training-examinations (ITE)

  • 毎年2月にonline試験の受験予定。
  • 全米のフェローのなかでの評価が参照できる。

3.2 スキル:臨床現場で、コンサルト患者への対応を通して、適宜、

  • フィードバックする
  • Mini-CEX (臨床現場での直接観察による評価)を施行し、フィードバックする

3.3 態度 (プロフェッショナリズム)

  • 現場で適宜フィードバックする

3.4 ePortfolio 研修医が自らの成長をe-Portfolioにて蓄積し、指導医と共有する

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