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診療科・部門紹介臨床検査部

臨床検査部紹介

検査部は、患者様自身や患者様の検体で臨床検査を行い、臨床医に有効なデータを提供する部署です。それらの検査は臨床検査技師が行っています。

 

臨床検査って?(臨床検査の役割)

  1. 病気と分かっている患者様に、正しい判断を与える。
  2. 病気であると分かった患者様に、予後を伝える。
  3. 臨床症状の出る前の病気が、健康な人にあるかどうかの指針を与える。
  4. 治療薬の量やその効果をモニターするデータを与える。
  5. 将来病気になるかどうかを示す危険因子の情報を与える。

これらに必要なデータを医師側に提供するのが、臨床検査の役割です。

臨床検査技師って?

近代医療は、医師、看護師、薬剤師をはじめ、多くの医療技術者の協力関係で成り立っておりそれぞれの専門分野ごとに責任を果たしながら、全体で一つのチームの形を作っています。このような医療をチーム医療と呼び、臨床検査技師もこのチームの一員です。

生体検査(生理機能検査)、検体検査、採血などを担当しています。

 

スタッフ紹介

  • 名誉院長(検査部長) 三井 清文
  • 病理医 高屋敷 典生
  • 検査技師部長 石川 真由美

スタッフ

現在職員30人(うち内視鏡室勤務1人)、パート3人で検体検査、生理機能検査、採血業務を行っています。各学会で認定を受けている検査技師もおり、高度医療に貢献できるよう、日々努力しております。

臨床検査部各種認定・専門資格一覧

  • 日本糖尿病療養指導士
  • 日本臨床検査同学院認定 二級臨床検査(微生物・血液)
  • 日本臨床検査同学院認定 緊急臨床検査士
  • 日本超音波学会認定 超音波検査士(消化器・循環器・体表・泌尿器・血管)
  • 日本臨床細胞学会認定 細胞検査士
  • 国際細胞検査士
  • 日本不整脈心電学会 心電図検定1・2級
  • 日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡技師
  • 血管診療技師認定機構認定 血管診療技師
  • 特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
  • DMAT(茨城・日本)
  • 放射線災害専門養成履修
  • 茨城県糖尿病療養指導士

専門分野

一般検査

一般検査部では、尿、糞便、穿刺液を材料として以下のような検査を行っています。
尿検査

尿は血液が腎臓でろ過されることで作られ、尿管・膀胱・尿道を経て体外に排出されます。主な成分は水分ですが、その他にも代謝産物や糖、たんぱくなど様々なものが含まれており、尿を検査することで、腎・泌尿器系の状態や代謝状態を把握することができます。

尿定性検査 試薬を含んだ尿試験紙に尿を滴下し、化学反応による色調の変化から特定成分の検出を行います。
当院では色調、比重、混濁の程度のほかに9項目(PH・蛋白・糖・ケトン体・ウロビリノゲン・ビリルビン・潜血・亜硝酸塩・白血球反応)が測定可能な試験紙を使用し、色調変化を自動分析装置で判定しています。
尿沈渣検査 尿を遠心分離し集まった有形成分(細胞・結晶・細菌など)を顕微鏡で観察します。血尿がある場合、赤血球形態から出血部位を推測し、血尿の原因となる結晶や異型細胞がないかを確認します。
血尿以外でも、尿路感染症による白血球、細菌の増加や腎機能低下でみられる円柱の出現がないかなど当院では、顕微鏡による目視判定と全自動尿中有形成分分析装置を併用し検査を行っています。
尿生化学検査 定性検査よりさらに正確な含有量を調べたい場合には定量検査を行います。腎機能が低下することで排出される尿蛋白量や、糖尿病腎症の指標となる微量アルブミン定量、1日の塩分摂取量を推定するためのナトリウム定量などがあります。
糞便検査
便潜血検査 ヒトヘモグロビンに対して特異的な抗体を用いた免疫学的方法によって便中の血液の有無を調べています。
潜血陽性の場合、消化管で炎症や潰瘍、腫瘍(ポリープ・がん)などの可能性があるため精密検査が必要になります。
寄生虫検査 公衆衛生が改善され、寄生虫の感染は減ってきていますが海外旅行の増加や食生活の変化で依然なくなってはいません。便を顕微鏡で観察し、虫体や虫卵がないかを調べています。
この他にも、小児に多いロタウイルスやノロウイルスなどのウイルス迅速検査も行なっています。
体腔液検査
穿刺液検査
(胸水・腹水・心嚢液)
体腔液は正常でも臓器同士の摩擦を防ぐために少量は存在しています。しかし、癌や炎症、循環障害などで異常に増えることがあります。体腔液の成分・性状や細胞を検査し、貯留の原因を調べます。
関節液検査 関節穿刺により採取した関節液で細胞分画・生化学分析・結晶鑑別を行い、炎症性か非炎症性なのか鑑別をしています。
髄液検査 髄液は脳、脊髄の周りにある液体で、栄養を補給し老廃物を排除する働きと、脳や神経を保護する役目があります。脳や脊髄に病気や異常があると髄液に変化がみられるため、その中に含まれる蛋白質や糖の量、細胞の数や形態を調べ病気の手がかりを見つけます。

血液検査

血液検査には血球算定・血液像、凝固・線溶検査、骨髄検査などがあります。これらは、血液疾患以外にも感染症・悪性腫瘍など、あらゆる全身性疾患のスクリーニング検査として有用です。また、薬物の副作用のモニターとしても利用されています。
血球算定・血液像 赤血球、白血球、血小板という三種類の血液細胞の数とヘモグロビン濃度とヘマトクリット値を自動分析装置で測定することで、貧血や感染症、出血傾向などを評価します。また、必要に応じて、臨床検査技師が顕微鏡で異常細胞がないかを観察しています。
凝固・線溶検査 出血を止めるために血液が固まる働きを「凝固」、固まった血液を溶かし分解する働きを「線溶」といい、体の中ではバランスよく機能していますが、バランスが崩れた時に出血性、または血栓性疾患の原因となります。二つの働きを測定する凝固・線溶検査は出血性・血栓性疾患、術前検査、肝機能の把握、抗凝固剤のモニタリング等で利用されています。
骨髄検査 骨髄より採取した骨髄液から骨髄塗抹標本を作製して顕微鏡下で観察し、造血の状態や異常細胞の出現と増加を検査します。白血病や各種貧血をはじめとする血液疾患や癌の骨髄転移などの診断、病期の決定、治療判定効果においてとても重要な検査です。
赤血球沈降速度 血液を血沈管に満たして立てておき、一定時間内に赤血球が沈む速さを血漿層として測定します。沈降の亢進や遅延の観察により病態を解釈します。

生化学/免疫血清学検査

検体として血液や尿や穿刺液(髄液、胸水、腹水等)などを検査して体内の微量成分を調べる部門です。血液は遠心分離することにより、固形成分の血球と液体成分の血清(採血容器によっては血漿)に分離されます。主に液体成分である血清を測定し約60分で測定結果が出ます。この検査は病気の診断や治療の判定、病状の経過観察に欠かせない検査です。
当院の検査は生化学自動分析機(キヤノン:C16000)と免疫自動分析装置(アボット:i2000)の連結機の2台体制で、365日24時間検査を行っています。また院内で測定できない項目は検査センターなどに委託しています。

 

検査項目はおもに以下のような事を検査しています。

肝機能検査 ALB、AST、ALT、LDH、ALPなど
心機能検査 CPK、CK-MB、トロポニンI、BNPなど
腎機能検査 BUN、クレアチニン、ナトリウム、カリウム、BNPなど
脂質関係検査 コレステロール、中性脂肪など
糖尿病関係検査 血糖、HbA1c、グリコアルブミンなど
甲状腺機能検査 TSH、FT3、FT4
腫瘍マーカー検査 CA19-9、CEAなど
感染症項目 B型肝炎、C型肝炎、HIV、梅毒、ピロリ菌など

これらの項目以外にも多岐にわたり多くの検査をしています。

輸血検査

輸血検査では、主に血液型、不規則抗体検査、交差適合試験を行っています。
血液型 安全な輸血を行うためにはABO、Rh血液型を正しく判定することが重要です。当院ではORTHO VISIONを使用し、カラム法で検査をしています。オモテ・ウラ試不一致の場合は原因の精査を行います。
不規則抗体検査 不規則抗体とはABO血液型の抗A、抗B以外の血液型抗原に対する抗体のことをいいます。輸血や妊娠等、何らかの原因で産生されますが、中には溶血性輸血副作用の原因となる抗体も存在し、そのような臨床的意義のある抗体を検出することは安全かつ迅速に輸血を行うためにはとても重要です。当院ではカラム法で不規則抗体スクリーニング検査を行い、陽性の場合は担当技師がパネル血球を使用し試験管法で同定検査を行っています。
交差適合試験 交差適合試験は輸血をする血液製剤の適合性を確認するための検査です。当院では事前に血液型検査(2回)と不規則抗体検査実施し、安全に輸血が行えるよう努めています。血液製剤もA型、O型、B型、AB型を一定数在庫しており、迅速に対応できるよう準備しています。
自己血の管理 自己血輸血は免疫学的な副反応や輸血感染症を防止できるメリットがありますが、細菌汚染や血液製剤の取り違えなどの問題もあります。検査部では製剤のお預かりから保管、出庫までを適正に管理し、安全に輸血していただけるよう努めています。

 

微生物検査

微生物検査とは

尿・喀痰・血液・便など全身から採取された検体から感染症の原因となる微生物を見つけて、その菌にどんな薬が効くのかを調べています。

微生物検査の内容

塗抹(顕微鏡)検査、培養同定検査、薬剤感受性検査からなります。

塗抹検査 顕微鏡(1000倍)で観察して病原微生物を推定します。
培養同定検査 培地に検体を塗り、菌を発育させます。菌の種類によって、色・形・生化学的性状が異なるので、総合的に考え菌名を特定します。通常3~7日で結果が出ます。
薬剤感受性検査 培養で感染症の原因菌が見つかった場合は、どの種類の薬(抗菌薬)が効くかを調べます。
遺伝子検査

新型コロナウイルス(COVID-19)のPCR検査および抗原検査を行っています。

感染対策

ICT(感染対策チーム)、AST(抗菌薬適正支援チーム)へ参加し活動しています。

ICT(感染対策チーム)は、ICD(感染症専門医)・ICN(感染管理認定看護師)・薬剤師・臨床検査技師により構成され、院内の感染対策全般にわたり、患者や医療従事者を感染から守る活動を行っております。
AST(抗菌薬適正支援チーム)は感染症の治療効果を高め、耐性菌の出現を抑えるために、検査や抗菌薬について支援するチームです。

病理組織・細胞診検査

病理組織診断 手術などで摘出した組織の診断に必要な部分を標本にします。病変の分類や悪性細胞の有無、広がり、浸潤の程度などが病理医により診断されます。
術中迅速組織診断 通常の病理組織検査では診断までに数日を要しますが、手術中に切除材料の断端への癌の浸潤やリンパ節への転移の有無などについて知りたい場合に短時間で標本を作製します。
病理解剖 病気のためになくなった患者様をご遺族の承諾のもとに死体解剖保存法に基づいて病理医と介助者(臨床検査技師)により解剖させていただくことです。死因や治療効果などを検討します。
細胞診 細胞が塗抹されたスライドガラスを細胞検査士が顕微鏡で観察して(スクリーニング)、異常な細胞を見つけるものです。尿、体腔液、喀痰中の細胞や、子宮癌検診で採取された細胞、また甲状腺や乳腺を針で穿刺吸引して採取した細胞などを検査しています。

生理機能検査

心電図検査 心臓の動きを電気的に測定して記録するのが心電図検査です。不整脈、虚血の有無を調べます。安静心電図の他に、1日分の心電図を記録する24時間ホルター心電図、運動をして心臓に負荷を与えて心電図の変化をみる負荷心電図(トレッドミル検査、エルゴメーター検査)などがあります。
呼吸機能検査 肺と気管支に関わる様々な呼吸の働きを調べる検査です。肺活量や気管支の病変、換気量、肺胞の拡散能などを調べます。
超音波検査 超音波を用いて映像的に調べる検査です。主に腹部、心臓、首や上下肢の血管(動静脈)、体表、近年では関節等多岐にわたる領域の検査を行っています。
検査室以外でも手術室やカテーテル室などに手技中の補助としても携わっています。
神経生理検査 脳から発生する微弱な電気信号を波形として記録する脳波検査や、電気刺激などを与えて、上下肢、顔面などの皮膚に付けた電極から得られた波形から神経の興奮の伝わる速度を測定する誘発神経伝導速度検査などを行っています。
また、手術中の神経障害をモニタリングする運動誘発電位(MEP)、体性感覚誘発電位(SEP)なども行っています。
睡眠検査 睡眠時の状態と無呼吸の有無を詳しく調べます。主に脳波、眼球運動、呼吸、心電図、酸素飽和度、いびき、体位などの生体現象を同時記録するポリソムノグラフィー(PSG)検査を1泊入院、または簡易的に在宅で検査しています。
動脈硬化関連検査 血管内のつまりが原因による動脈硬化を調べる検査で、血管年齢や下肢の動脈の狭窄や閉塞を測定できる足首/上腕血圧比(ABI)検査や、末梢血管(主に足底)の血流の流れを調べる皮膚組織潅流圧(SPP)があります。

 

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