水戸協同病院放射線部では、一般撮影検査、骨塩定量検査、CT検査、MRI検査、透視造影検査、 血管造影検査、核医学検査、放射線治療を担当し各科への画像診断を支援し、また治療も行っています。
放射線部スタッフは、常に患者さまの立場に立って高度な医療を安全に提供できますよう自己研鑽に励み、医師、診療放射線技師、看護師、各医療技術職、事務職の多職種と連携しチーム医療を実践しています。
放射線検査全般にわたり、患者さまの被ばく低減や待ち時間を出来るだけ短縮することを心掛けて、患者さまが安心して検査を受けていただけますよう、放射線スタッフ24名で各診療科のニーズに対応しています。
また女性受検者の方が不安になりませんように、乳腺の超音波検査やマンモグラフィーでは6名の女性スタッフがすべての検査を担当しています。
「 見て聞いて知る!がんの放射線治療」【 URL http://www.jastro.or.jp/movie/ 】
単純X線写真(レントゲン写真)を撮影する検査です。X線を使用し、胸部・腹部撮影、骨・関節撮影をはじめとする画像診断として広く行われる検査です。胸部では心臓や肺、腹部では腸管のガスや臓器の状態などを確認することができます。骨・関節撮影では骨折の有無などの診断をすることができます。
乳腺検査は、乳房を圧迫してX線撮影をするマンモグラフィーと、超音波を使った乳腺エコーを行っています。当院では、女性技師が検査を担当しています。
X線透視装置は骨や体内の状態を動画で見ることができます。代表的な検査は胃のバリウム検査です。バリウムを使って胃の中の様子や、全体的な形を見ることが出来ます。その他、外科や整形といったいろいろな分野で、リアルタイムに体内の様子を観察したいとき、この装置が用いられます。
当院では、2018年6月より二台目のマルチスライスCTを導入しました。これにより検査当日の待ち時間が大幅に短縮しました。今回導入したCT装置は、高速回転で撮影できるため、短い撮影時間で検査を行えます。従来のCTよりも開口部が広く閉塞感が少ないためリラックスして検査していただけます。
頭部、胸部、腹部等全身の断層像(輪切り)や立体像(3D)の鮮明な画像が得られ、患者様は寝台に楽な姿勢で寝ていただき、安心して検査を受けていただけます。くわしい検査内容は、当院スタッフにお尋ねください。
令和4年8月より、新しく1.5T(テスラ)MRI装置 Siemens社製「Altea」が導入されました。
当院は今まで、1.5T MRIと3.0T MRIが別棟にあり、案内する際、ご迷惑をおかけしてきました。新たに既存の3.0T MRIの隣に増設され、今後は東棟地下2階に「MRI室」として集約し、案内も分かりやすく煩わしさも解消しました。
MRI検査は、強い磁場の中に入ることで得られる、体内の水素原子の分布を画像化したものです。CTと同じように体の断面像を撮影することができますが、CTとは異なる情報が得られます。初期の脳梗塞診断などに用いられています。また、造影剤を使用せずに脊髄や血管などを描出することもできます。放射線による被ばくはありませんが、金属類の影響を受けやすいため、衣服や装飾品等の金属を外す必要があります。
血管撮影検査は、心臓を始め頭部、腹部、下肢などのカテーテル検査を行い、血管の走行・狭窄・閉塞等を見る検査です。必要であれば、ステント等を用いて治療を行っています。
当院では、心筋梗塞などの緊急検査に24時間対応しています。
RI検査はアイソトープ(放射性同位元素)を用いて診断する検査法です。用いられる量は極めて少なく被ばくに対する心配は殆どありません。検査には、骨などの形を写すものと臓器などの働きを検査するものがあります。
当院では、2016年7月にRI装置を更新し、Symbia Evo Excel(SIEMENS社)を導入しました。
当院では、骨密度測定装置 GE Lunar社製PRODIGYを設置し、骨粗しょう症の診断及び治療を行なっております。
歯科口腔外科、耳鼻咽喉科領域の撮影に用いる断層撮影装置です。
COREVISIONは手術中にX線を連続的に照射して、患者様内部の骨、臓器、血管などの状況を、安全、正確に、素早く画像として描出することが可能な装置です。また、180°相当スキャンを行うことで、CTのような3D画像を描出することもできます。主に整形外科領域などの手術で、術中3D撮影によって、脊椎の圧迫骨折による椎体間固定術や膝などの人工関節置換術で、体内に挿入したインプラントやスクリュー等をその場で、低被ばくに観察が可能になります。
これにより治療精度の向上と、手術時間の短縮化や患者様の負担軽減につながります。