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診療科・部門紹介耳鼻咽喉・頭頸部外科

耳鼻咽喉・頭頸部外科のご案内

当科の紹介・特色外来診療予定日休診のお知らせ主な診断・治療手技、手術等医師・スタッフ紹介診療実績認定施設・教育施設

当科の紹介・特色

  1. 当院独自の総合診療体制に支えられています
     当院独自の総合診療体制による支援があることは、当院の耳鼻咽喉・頭頸部外科診療の最大の特徴です。耳や鼻だけが歩いて受診されるわけではなく、思わぬ全身疾患の症状が耳鼻咽喉・頭頸部領域に現れることも少なく無いのです。また、当院を受診される患者さまの中には、多くの併存症や問題点を抱えた方も多く、これからも当院の総合診療体制とともに安全かつ良質な診療を進めて行きたいと考えております。
  2. 多くの連携医療機関からのご紹介を受け付けています
     当科は、急性期病院、地域医療支援病院の耳鼻咽喉・頭頸部外科として、連携する多くの医療機関からのご紹介を受け付けています。2020年度には新型コロナウィルスの影響により減少しましたが、下の図のように紹介患者さまの数は年々増加傾向にあります。同時に、病状の安定した患者さまは信頼できる連携医の先生方に継続治療をお願いしております。
    こうした地域連携は、お近くのかかりつけ医の先生方と共に、患者さまの診療に関する有用な情報を共有しながら、効率良く継ぎ目の無い診療が継続できるためとても大切であると考えています。ご紹介元の医療機関からは当院の地域連携室を通して予約をお取りすることができるので、待ち時間が少なくなる上に、医療費もお得です。当科を受診される場合には是非かかりつけの先生からのご紹介をいただきましょう。

    診察までの流れ
  3. 頭頸部悪性腫瘍の放射線治療、化学療法、手術を行っています
     喉頭がん、口腔がん(舌がんなど)、咽頭がん、唾液腺がんおよび甲状腺がんなどの頭頸部悪性腫瘍の診断・治療を行っています。当院の放射線治療はトモセラピーと呼ばれるとても精度の高い放射線治療装置を使用しており、これらの頭頸部がんの治療を行っております。特に喉頭がんは悪性腫瘍の中で最も多く、早期がんに対しては放射線治療による喉頭(声帯)の保存と根治を目指します。進行がんに対しては喉頭全摘術等の手術療法や化学放射線療法を行っています。舌がんは早期がんに対しては舌部分切除術、進行がんに対しては再建手術を含む拡大手術を行っています。咽頭がんに対しては化学放射線療法や再建手術を含む根治手術を行っています。唾液腺がんは手術を中心とした治療を行いますが、術中神経モニター(NIM:Nerve Integrity Monitor)を用いて顔面神経温存に努めています。甲状腺がんに対しては手術療法が中心ですが、遠隔転移や局所浸潤などにより切除不能な腫瘍に対しては分子標的薬による治療を行っています。治療後の定期診察や外来治療は毎週火曜日午後の専門外来(予約制)で行っております。
  4. 県央県北地域の中耳手術の中核施設として耳の手術を行っています
     当科は、筑波大学との連携により県央県北地域における中耳手術(鼓室形成術、乳突削開術)の中核施設として、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎に対する手術を行っております。また、鼓膜の穴を閉鎖させる鼓膜形成術、外リンパ瘻に対する内耳窓閉鎖術、先天性耳瘻孔、外耳道閉鎖症などの手術を行っています。コロナ禍の受診控えによる影響か、進行した真珠種性中耳炎が増えているようです。真珠種性中耳炎は長く放置すると。顔面神経麻痺やめまい、高度難聴の他、髄膜炎や脳膿瘍などの重症感染症に繋がることがあるため注意が必要です。悪臭を伴う耳だれが続く場合には受診をおすすめします。
  5. 内視鏡を用いた鼻の手術や、生物学的製剤による鼻の治療を行っています
     当科では年間600件ほどの手術を行っておりますが、その約1/3は内視鏡下鼻副鼻腔手術をはじめとする鼻科手術です。慢性副鼻腔炎、鼻中隔わん曲症、肥厚性鼻炎などがその対象です。手術の安全のために、手術用ナビゲーションシステムを導入しています。また、難治性の好酸球性副鼻腔炎に対しては、生物学的製剤による治療を行っています。
  6. 薬で改善しにくい難治性アレルギー性鼻炎に対する手術を行っています
     花粉症を含むアレルギー性鼻炎に対しては、レーザー治療を行っております。また、通年性の難治性アレルギー性鼻炎に対しては、超音波メスを用いた後鼻神経切断術を行っています。一年中、鼻水やくしゃみが多く、内服薬等の保存的治療でなかなか改善しない方や、薬物治療が困難な事情がある方は、レーザー治療や後鼻神経切除術についてご相談ください。
  7. めまい、突発性難聴、顔面神経麻痺の入院治療を行っています
     めまい(メニエール病や良性発作性頭位めまい症など)、突発性難聴および顔面神経麻痺などの疾患の診断・治療を行っております。突然の高度難聴や顔面神経麻痺は、耳鼻咽喉科による早期診断と早期治療が必要です。突発性難聴に対するステロイド療法は、点滴の他、鼓室内注入療法を行っています。
  8. 頭頸部の感染症の治療を行っています
     急性中耳炎や扁桃炎などのほか、扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍、咽後膿瘍、急性喉頭蓋炎、頸部膿瘍などにつきましては、排膿や気道確保、及び抗菌薬による治療を行っています。自分の唾液も飲み込みにくいほどの喉の強い痛み、こもった声、口が開けにくい、横になると苦しい、頸部の強い腫脹や痛みなどは危険なサインです。早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
  9. 鼻出血、耳鼻のどの異物などの救急診療を行っています
     鼻出血で当院を救急受診される患者さまは、年間約200人いらっしゃいます。当科では、細径の内視鏡を使用し鼻出血の出血点を探索し、電気焼灼装置を用いて止血しています。起き上がり、下を向き、小鼻を押さえて止血する場合には受診の必要はありませんが、なかなか止血しない、繰り返す鼻出血は受診が必要です。耳鼻のどの異物につきましては、重症なものは全身麻酔下に摘出しています。
  10. もちろん扁桃腺の手術も行っています
     反復する扁桃炎、IgA腎症などの扁桃病巣感染症、いびきや睡眠時無呼吸症候群に対する口蓋扁桃摘出術やアデノイド切除術、軟口蓋口蓋垂咽頭形成術(UPPP)を行っています。

外来診療予定表

午前 大原
桐山
秋月
桐山
大原
福薗
大山
交代制
(紹介のみ)
福薗
大山
交代制
(紹介のみ)
午後 手術 【腫瘍外来】
(予約制)
【嚥下外来】
(予約制)
手術 手術・検査(頸部エコー)

休診のお知らせはこちらをご覧ください

手術

午前 手術 手術 手術※ 手術※
午後 手術 手術 手術

※隔週となります

主な診断・治療手技、手術等

  • 電子内視鏡、ストロボスコープ、狭帯域光観察(NBI)
  • 純音聴力検査、語音聴力検査、ティンパノグラム、誘発筋電図検査、聴性脳幹反応(ABR)、赤外線CCDカメラによる平衡機能検査
  • MRI、CT、シンチグラム、咽頭食道造影検査
  • 超音波検査(エコー検査) 穿刺吸引細胞診
  • 中耳手術(鼓室形成術、鼓膜形成術、内耳窓閉鎖術など)
  • 内視鏡下鼻副鼻腔手術、内視鏡下鼻副鼻腔手術装置
  • 手術用ナビゲーションシステム
  • 好酸球性副鼻腔炎に対する生物学的製剤の自己注射
  • アレルギー性鼻炎・花粉症に対するレーザー手術
  • 超音波メスを用いた後鼻神経切断術
  • いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対するレーザー下口蓋垂形成術(LAUP)、口蓋垂口蓋咽形成術(UPPP)
  • アデノイド切除術 口蓋扁桃切除術 鼓膜換気チューブ挿入術
  • 頭頸部悪性腫瘍手術および再建手術
  • 放射線治療装置(トモセラピー)
  • 化学放射線療法
  • NIM(Nerve Integrity Monitor)システムを用いた耳下腺腫瘍手術、甲状腺がん手術
  • その他

医師、スタッフ紹介

役職 氏名
病院長 秋月 浩光
耳鼻咽喉・頭頸部外科科長 大原 浩達
医師 大山 真司
医師 福薗 隼
医師 桐山 真由子
非常勤医師 原 晃

 

秋月 浩光

  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会指導医
  • 補聴器相談医

大原 浩達

  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医

大山 真司

福薗 隼

桐山 真由子

原 晃

診療実績

手術件数(2022年度・手術室での施行例・同時施行の重複を含む)

領域 件数
耳科手術 67
鼻科手術 422
口腔咽頭手術 170
喉頭気管手術 57
唾液腺手術 30
甲状腺副甲状腺手術 36
その他 56

 

認定施設・教育施設

  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会研修指定施設

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