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平成28年度 総合病院水戸協同病院 病院指標

当院では、DPCデータを基に病院指標を作成し公開しています。
集計対象は、平成28年度(平成28年4月1日~平成29年3月31日)に当院一般病棟を退院された患者様です。保険のみ(公費、生活保護を含む)を使用した方が対象のため、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者様は含まれていません。
DPCとは
入院患者様の傷病および治療内容の組み合わせを基に、一日当たりの医療費を定額化した国の制度です。全国急性期病院の多くでこのシステムが適用されています。
病院指標とは
厚生労働省の定める全国統一の定義と形式に基づきDPCデータから集計した、病院の特色や現状を示す指標です。この指標を自院で分析し市民の皆様に広く公開することでデータの精度を向上させ、医療の質を高めることを目的としています。
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

指標の読み方
・「在院日数」とは入院日から退院日までの日数で、外泊も含まれます。
・患者数が10未満の場合、数値ではなく-(ハイフン)を記載しています。

1.年齢階級別退院患者数

・10歳刻みの年齢階級別に患者数を示しています。年齢は入院日時点の満年齢です。
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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 33 258 291 323 619 832 1702 1911 1631 389

平成28年度の全退院患者数は7989人でした。60歳代から80歳代の年齢層が多く、特に70歳代は総数の6割強を占めています。

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

・診療科別に、患者数が多い上位5つの診断群分類(14桁DPCコード)について、コード、名称、患者数、自院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢、患者用パスを示しています。
・内科から外科などへ転科した場合や、同じ疾患に対し複数の科で診察をした場合は、医療資源を最も投入した傷病の診療を担当した医師の所属する診療科で集計しています。
・「全国の平均在院日数」は、厚生労働省が算出した「診断群分類別患者数等に資するDPC対象病院における診断群分類別平均在院日数(平成28年度)」を使用しています。
・転院率 = 転院数 ÷ DPC別患者数

DPCコードとは
傷病および治療内容の組み合わせ(診断群分類)は平成27年度は全部で2873通りあり、それぞれに14桁で構成される「診断群分類番号」が割り振られています。この番号による分類では、実際の臨床像とはイメージが異なり、類似した疾患が別々に集計されていますので、注意が必要です。

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内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 【狭心症,慢性虚血性心疾患】経皮的冠動脈ステント留置術等の手術をおこない,心臓カテーテル法による諸検査や血管内超音波検査をおこなう 215 4.53 4.71 0.47 69.93
050050xx99200x 【狭心症,慢性虚血性心疾患】心臓カテーテル法による諸検査や血管内超音波検査等をおこない,合併症がない 200 3.19 3.22 - 70.14
050050xx99100x 【狭心症,慢性虚血性心疾患】手術をおこなわず,心臓カテーテル法による諸検査をおこなう 172 3.08 3.06 1.16 67.99
030250xx991xxx 【睡眠時無呼吸】手術をおこなわず,終夜睡眠ポリグラフィーをおこなう 154 2.00 2.08 - 53.86
060100xx01xx0x 【小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む)】内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術をおこなう,合併症がない 154 2.34 2.72 - 64.32

当院は急性期の一般病院で、2次救急医療の中核的な位置付けとなって地域医療に貢献を目指しており、その結果を反映した結果となっています。つまり、高齢で胸痛、呼吸困難、発熱などから救急車で運ばれ緊急入院する患者様が多く、心筋梗塞や狭心症、肺炎といったよくある疾患が上位を占めています。内科入院は総合診療体制で、科の垣根なく診療する仕組みで行っています。


外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 【鼠径ヘルニア(15歳以上)】ヘルニア手術をおこなう 48 3.71 5.29 - 71.02
060150xx03xxxx 【虫垂炎】腹腔鏡下虫垂切除術等をおこない,虫垂周囲膿瘍を伴わない 47 4.72 5.60 - 43.19
060330xx02xxxx 【胆嚢疾患(胆嚢結石など)】腹腔鏡下胆嚢摘出術等をおこなう 45 6.40 6.82 - 58.07
060335xx02000x 【胆嚢水腫,胆嚢炎等】腹腔鏡下胆嚢摘出術等をおこない,合併症がない 34 10.00 7.61 2.94 60.68
040040xx97x0xx 【肺の悪性腫瘍】胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術等をおこなう 32 9.28 12.73 3.12 65.06

悪性疾患の手術では肺癌・結腸癌・乳癌を多く行っています。鼠径ヘルニア手術が最多件数であり,平均在院日数は全国平均5.29日に対し3.71日となっております。また,虫垂切除術は主に腹腔鏡を用いて行っています。


整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 【股関節大腿近位骨折】骨折観血的手術(大腿)等(※)をおこなう 188 24.40 27.63 51.06 81.91
070343xx99x1xx 【脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 腰部骨盤,不安定椎】手術をおこなわず,脳脊髄腔造影剤使用撮影等をおこなう 108 2.00 3.07 - 69.04
070230xx01xxxx 【膝関節症(変形性を含む)】人工関節再置換術等をおこなう 82 18.32 26.26 3.66 76.12 / 両膝
160620xx01xxxx 【肘,膝の外傷(スポーツ障害等を含む)】腱縫合術等をおこなう 66 7.30 11.91 - 25.59
070341xx020xxx 【脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 頸部】椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む)等をおこなう 58 15.84 22.69 5.17 67.10

地域基幹病院として救急患者様を積極的に受け入れており、主に高齢者に生じる大腿骨近位部骨折の治療のために入院される患者様が最も多くなっています。また、多くの患者様が機能回復のため、綿密な連携の取れる連携病院・施設に転院し、リハビリテーションを行っております。脊椎疾患に対しては、術前の詳細な評価のため脊髄造影検査を行い、脊椎手術を安全に行うよう努めています。人工関節置換術は十分な膝関節機能回復を目指し、早期より術後リハビリテーションを行い、2週間で自宅退院が可能となっています。スポーツ外傷・障害は当院の特徴の一つであり、膝前十字靱帯断裂手術・半月手術や野球肘といわれる内側側副靱帯断裂・離団性骨軟骨炎の手術を数多く行っており、手術後には再発予防・他の障害を引き起こさないような全身的な管理を含めたアスレチック・リハビリテーションを行って、安全に早期に競技復帰できることを目標としています。


脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099x00x 【非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)】意識レベル10未満の症例で,手術等をおこなわず,合併症がない 14 22.14 19.35 57.14 66.86
160100xx99x00x 【頭蓋・頭蓋内損傷】手術等をおこなわず,合併症がない 10 11.90 7.52 10.00 75.20
160100xx97x00x 【頭蓋・頭蓋内損傷】硬性硬膜下血腫穿孔洗浄術等をおこない,合併症がない - - 9.87 - -
010040x199x00x 【非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)】意識レベル10以上の症例で,手術等をおこなわず,合併症がない - - 22.05 - -
010020x001x0xx 【くも膜下出血,破裂脳動脈瘤】意識レベル10未満の症例で,脳動脈瘤頸部クリッピング等をおこなう - - 32.72 - -

頭蓋内血腫と頭部外傷が多く、重症ほど後遺症が残ります。当院では全身合併症のある高齢者が多いため、入院が長く、転院が多くなります。自宅退院できない場合は、当院でリハビリを行いながら、本人家族の希望する転院先を相談します。脳出血も頭部外傷も手術で改善する例は手術を行っています。脳梗塞は原則、内科入院となります。当科ではクリティカルパスを整備し、医療者間の意思疎通と漏れの無い治療を目指しています。


眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 【白内障,水晶体の疾患】水晶体再建術等の手術をこなう(片眼) 141 2.06 2.91 - 76.22
020200xx9710xx 【黄斑,後極変性】硝子体茎顕微鏡下離断術等および水晶体再建術をおこなう 14 5.79 7.72 - 70.50
020160xx97xxx0 【網膜剥離】手術をおこなう(片眼) - - 10.53 - -
020220xx97xxx0 【緑内障】手術をおこなう(片眼) - - 9.15 - -
020240xx97xxx0 【硝子体疾患】硝子体茎顕微鏡下離断術等をおこなう(片眼) - - 7.01 - -

当科では白内障、結膜炎、緑内障、糖尿病網膜症、黄斑変性、網膜静脈閉塞症、黄斑前膜、裂孔原性網膜剥離等といった幅広い眼疾患に対応しています。現在加齢黄斑変性の主な治療法は硝子体注射という眼球に直接薬剤を注入する治療です。その薬剤は抗血管内皮増殖因子といい、黄斑変性に対しては現在 3種類が保険適応となっています。しかし近年その薬剤の適応が広くなり、様々な疾患に対する治療の選択肢の1つとなっています。網膜静脈閉塞症(網膜を栄養する血管が詰まる疾患)や、糖尿病黄 斑浮腫(糖尿病網膜症の一種で網膜の中心部に浮腫が起こる疾患)、病的近視(強度近視による出血や網膜の浮腫)でも保険で治療が受けられます。当院でも積極的に各種注射を行っています。ご希望の方はぜひご相談下さい。


耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 【慢性副鼻腔炎】内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型等をおこなう 113 6.80 7.47 0.88 60.05
030428xxxxxxxx 【突発性難聴】 65 6.63 9.37 - 58.83
030230xxxxxxxx 【扁桃,アデノイドの慢性疾患】口蓋扁桃手術(摘出)・アデノイド切除術をおこなう 58 10.26 8.12 - 24.76
030150xx97xxxx 【耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍】耳下腺腫瘍摘出術等をおこなう 39 5.56 7.75 - 53.38
03001xxx99x3xx 【頭頸部悪性腫瘍】手術をおこなわず,放射線療法・化学療法等をおこなう 38 19.58 37.93 - 62.63

DPCデータによりますと、この数年間、当科は茨城県内でも多くの入院患者さまを受け入れ治療しております。慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻副鼻腔手術、アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術、扁桃摘出手術、頭頸部悪性腫瘍手術、中耳手術、唾液腺腫瘍手術、甲状腺手術、頭頸部の急性炎症性疾患、突発性難聴、顔面神経麻痺、メニール病や良性発作性頭位眩暈症など取り扱う疾患も多様です。糖尿病や心臓病、腎臓病、他の悪性腫瘍など複雑な基礎疾患をもつ患者さまも多く当院の多くの専門医との連携のもとで診療を行っております。中耳手術につきましては県央県北の基幹病院として多くの手術を行っております。頭頸部悪性腫瘍につきましては、根治的な手術の他、トモセラピー装置を用いた精密な放射線療法と化学療法を行っております。


神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010110xxxxx40x 【免疫介在性・炎症性ニューロパチー】ガンマグロブリンを投与し,合併症がない 18 8.61 18.04 - 54.28
010060×2990401 【脳梗塞】発症前Rankin Scale0-2
脳卒中発症3日目以内,かつ,意識レベル10未満であり,手術をおこなわず,エダラボンを投与し,合併症がない
16 21.56 16.54 50.00 72.12
010061xxxxx0xx 【一過性脳虚血発作】 - - 6.38 - -
010060×2990201 【脳梗塞】発症前Rankin Scale0-2
脳卒中発症3日目以内,かつ,意識レベル10未満であり,手術をおこなわず,リハビリをおこない,合併症がない
- - 16.73 - -
010090xxxxx00x 【多発性硬化症】合併症がない - - 13.92 - -

当院は急性期の一般病院で、二次救急医療を担っています。そのため脳梗塞による入院が多くなりますが、脳梗塞は一般内科として入院することも多いため見かけ上当科での入院は少なくなっています。重症例も多く、急性期治療後にリハビリテーション目的で他院に転院する患者様も多いです。その他、免疫性、炎症性疾患も受け入れており、ガンマグロブリン治療などの専門的治療も行っております。


皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 【急性膿皮症】手術等をおこなわない 29 9.66 11.97 - 55.79
080020xxxxxxxx 【帯状疱疹】手術をおこなわない 23 7.48 8.96 - 69.91
080011xx970xxx 【急性膿皮症】皮膚切開術等をおこなう - - 18.22 - -
080110xxxxx0xx 【水疱症】 - - 30.11 - -
080006xx01x0xx 【皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)】皮膚悪性腫瘍切除術等の手術をおこなう - - 8.78 - -

当院皮膚科では、帯状疱疹や蜂窩織炎などの急性感染症の点滴治療などに力を入れているため、それらの疾患が多くなっています。特に帯状疱疹については、薬剤投与が7日となっていますので、平均在院日数は適当かと考えます。また、皮膚悪性・良性腫瘍の切除も形成外科と連携して行い、一泊二日などの短期入院にも対応しています。外来などで対応する日帰り手術も充実しているため、入院数は専門施設よりも少なめに推移しているかも知れません。


泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx040x0x 【上部尿路疾患】体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき)をおこない,合併症がない 30 2.40 2.82 - 64.07
110080xx991xxx 【前立腺の悪性腫瘍】手術をおこなわず,前立腺針生検法をおこなう 26 2.23 2.68 - 73.42
110200xx02xxxx 【前立腺肥大症等】経尿道的前立腺手術をおこなう 13 12.92 9.98 - 73.92
110080xx99030x 【前立腺の悪性腫瘍】手術をおこなわず,化学療法等をおこない,合併症がない - - 15.07 - -
11022xxx99xxxx 【男性生殖器疾患】手術をおこなわない - - 8.83 - -

当科では尿路結石に対し、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を施行しています。鎮痛薬を投与のうえ、破砕装置の上で、50~70分間、安静にして頂きます。半数以上の方に効果があり、内服治療が無効の場合、先ず試みるべき治療といえます。当科では又、尿管が結石や狭窄症により閉塞し、腎盂腎炎や腎機能障害を来した際、尿管ステント留置により、症状改善を図っています。膀胱鏡を用いて、ステント(細径カテーテル)を閉塞部の脇を通過させ、腎臓から膀胱まで尿が流れる様にします。

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

・医療資源を最も投入した傷病名が胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌だった方について、延べ患者数を示しています。
・「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断や初回治療を実施した場合をいいます。「再発」とは、当院・他施設を問わず初回治療が完了した後に当院で診療を行った場合や、治療がんが寛解した後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合をいいます。
・「UICCのTNM病期分類」とは、国際対がん連合によるがんの病期の評価および分類のことで、stage0からstageⅣまであり、stageⅣが最も進行した状態になります。
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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 25 - 13 16 - - 1 7
大腸癌 29 17 46 54 - 26 1 7
乳癌 31 13 - - - - 1 7
肺癌 10 - 19 67 - 76 1 7
肝癌 - - - - - - 1 7

※1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

胃癌、大腸癌、乳癌について、StageⅠの占める割合が昨年度比で増加しています。

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等

・20歳以上で、入院のきっかけとなった傷病名および最も医療資源を投入した傷病名が肺炎等である方について、日本呼吸器学会の定める「A-DROPスコア」を用いて重症度を分類し、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。
・「A-DROPスコア」は下記の5つの因子で構成されています。
Age(年齢):男性70歳以上、女性75歳以上
Dehydration(脱水):BUN 21mg/dL以上または脱水あり
Respiration(呼吸):SpO2<=90%(PaO2 60Torr 以下)
Orientation(意識障害):意識障害あり
Pressure(収縮期血圧):収縮期血圧90mmHg以下
当指標では、1項目も該当しなければ軽症、1~2項目該当すれば中等症、3項目該当すれば重症、4~5項目該当または意識障害ありの場合は超重症、1つでも不明な場合は「不明」としています。
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患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 38 7.92 49.53
中等症 122 13.66 79.20
重症 27 17.56 83.63
超重症 20 22.75 83.55
不明 - - -

市中肺炎(特殊ではない一般の肺炎)の重症度別の患者数、平均入院期間、平均年齢の内訳を示しています。年齢の若い方の重症度は低く、入院期間も短い傾向になっています。重症度の高い肺炎は、80歳以上の高齢者に多く、入院期間も伸びる傾向にあり、もともとの体力や回復力、他の病気の有無(糖尿病、癌、ステロイドを必要とする病気など)が関係しています。

5.脳梗塞のICD10別患者数等

・最も医療資源を投入した傷病名が脳梗塞にあたる方を、病型別に、脳卒中の発症日から「3日以内」「その他」に分けて、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。
・転院率 = 転院数 ÷ ICD10別患者数
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ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 33 4.91 70.30 3.03
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 141 20.06 75.89 38.30
その他 25 24.36 78.68 36.00
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -

脳梗塞の患者様の人数、入院期間、平均年齢、リハビリなどの転院率を示しています。当院では、発症後3日以内の脳梗塞を多く扱っていることがわかります。高齢者で片足・片手に力が入らない、呂律が回らない、意識がおかしい、めまいがするなどの症状から救急車で運ばれる患者様がほとんどです。脳梗塞後は帰宅できない場合もあり、別な病院にリハビリなどで転院する場合もあります。

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

・診療科別に手術件数の多い5術式の患者数、術前日数、術後日数、転院率、平均年齢、患者用パスを示しています。
・同一手術のなかで複数の手術手技を行った場合、主たるもののみ数えています。また、複数の診療科に転科してそれぞれの科で手術を行った場合、医療資源を最も投入した傷病名の診療科での手術のみを主たるものとして数えています。
・輸血関連、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術は除外しています。
・「術前日数」は、入院日から主たる手術の手術日前日までの日数で、「術後日数」は、手術日当日から退院日までの日数です。
・転院率 = 転院数 ÷ Kコード別患者数
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内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 225 1.70 3.84 2.22 70.41
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 133 0.30 1.01 - 64.39
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 104 1.81 7.04 5.77 73.37
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 67 2.16 14.24 2.99 78.69
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 44 0.50 15.11 4.55 72.16

当院は、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査が盛んで、さらに冠動脈という心臓を栄養する血管にステントと呼ばれる血管を広げる器具で治療する経皮的冠動脈ステント留置術を多く行っています。最近は、足に流れる血管が狭くなる閉塞性動脈硬化症の患者様が増加しており、四肢の血管拡張術による治療も多く行われています。消化器内科の医師数が増加し、内視鏡による処置も増えています。


外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 89 3.36 5.03 2.25 60.70
K6335 鼠径ヘルニア手術 47 1.32 1.26 - 70.74
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 47 0.53 3.30 - 43.74
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 28 4.93 5.43 3.57 33.89
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 26 7.19 13.00 11.54 72.12

地域医療センターとして良性疾患のうち緊急疾患を多く受け入れています。鼠径ヘルニアではほぼ翌日退院するようにしています。胆嚢摘出術は胆石症、急性胆嚢炎に対して施行しており5.03日の術後在院日数となっています。


整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿、上腕 等) 149 3.15 18.04 44.30 79.18
K0821 人工関節置換術(膝、股 等) 131 1.92 16.31 5.34 73.11 / / 両膝
K0811 人工骨頭挿入術(股 等) 72 2.60 21.28 48.61 78.35
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 70 2.90 15.67 4.29 68.01
K0462 骨折観血的手術(下腿、前腕 等) 66 3.50 6.52 9.09 46.58

整形外科では地域基幹病院として救急患者様を積極的に受け入れており、上肢・下肢を含めた骨折に対する手術が最も多くなっております。特に大腿骨近位部骨折の患者様は高齢であり、合併症が多くみられますが、各診療科と協力して安全に周術期の管理を行っています。必要に応じてリハビリテーション病院に転院したり介護保険など社会資源を活用し早期に受傷前の元の生活へ戻れるよう努めております。変形性関節症や関節リウマチに対する人工関節置換術では、早期の膝関節機能の回復や、社会復帰を目指してリハビリテーションを行っております。脊椎疾患に対する脊椎固定術・椎弓形成術では安全に行えるよう必要に応じてモニタリングを行いながら手術を行っております。


脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 11 0.36 31.55 45.45 61.00
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) - - - - -

慢性硬膜下血腫では1週間の入院でほぼ全例が自宅退院しています。脳動脈瘤は未破裂は1週間の入院で自宅退院できます。破裂脳動脈瘤、つまりくも膜下出血、脳内出血では意識障害、片麻痺などの後遺症が残ることが多く、リハビリが必要となり、地域と連携します。脳腫瘍では放射線治療や化学療法など腫瘍に応じて当院で治療が可能ですが、必要に応じて大学病院とも連携します。


眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 141 0.04 1.07 - 76.11
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 40 0.50 7.42 5.00 67.88
K281 増殖性硝子体網膜症手術 - - - - -
K2684 緑内障手術(緑内障治療用インプラント挿入術)(プレートなし) - - - - -
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) - - - - -

白内障手術(水晶体再建術)は、通常の眼内レンズだけでなく付加価値レンズ(乱視矯正レンズ、多焦点レンズ)を導入しています。また網膜硝子体疾患(網膜剥離、黄斑前膜、黄斑円孔、糖尿病網膜症、硝子体出血など)は、不可逆性の機能障害をきたすことがあるため、適応があれば時期を逃さず積極的に手術療法をおこなっています。いずれの疾患でも短期入院を推奨しており、白内障手術および網膜硝子体手術でも状態によって1泊2日で行うことが可能です(日帰り手術も可)。


耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 73 1.00 4.85 - 59.95
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 69 0.99 8.23 - 26.58
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 38 1.03 4.82 2.63 60.47
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) 38 1.03 1.71 - 64.03
K319 鼓室形成手術 34 1.15 10.06 - 44.03

上記の他、鼻中隔矯正術(65件)乳突削開術(33件)扁桃周囲膿瘍切開術(32件)耳下腺・顎下腺手術(37件)鼓膜形成術(18件)経鼻的翼突管神経切断術(18件)甲状腺・副甲状腺手術(24件)先天性耳瘻管摘出術(13件)など、幅広い手術を行っております。いわゆるKコードで抽出した平成28年度の手術総数は1,106件でした。頭頸部腫瘍については、喉頭癌、咽頭癌、唾液腺癌、鼻腔癌、聴器癌の他、甲状腺癌の手術症例が比較的多いのが当科の特徴です。


泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 31 0.32 3.10 3.23 64.65
K8412 経尿道的前立腺手術(その他) 14 3.07 9.64 - 74.21
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 12 0.17 4.08 - 77.42
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) - - - - -
K8282 包茎手術(環状切除術) - - - - -

当科では尿路結石に対し、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を施行しています。鎮痛薬を投与のうえ、破砕装置の上で、50~70分間、安静にして頂きます。半数以上の方に効果があり、内服治療が無効の場合、先ず試みるべき治療といえます。又、尿管が結石や狭窄症により閉塞し、腎盂腎炎や腎機能障害を来した際には、膀胱鏡を用いて、ステント(細径カテーテル)を閉塞部の脇を通過させ、尿が腎臓から膀胱まで流れる様にし、症状改善を図っています。薬物治療の無効な前立腺肥大症に対しては、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)を施行しています。全身または腰椎麻酔下に、尿道内に挿入した切除用内視鏡で、尿道側から肥大した前立腺腺腫を切除します。

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

・最も医療資源を投入した傷病名が、播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症にあたる方について、入院のきっかけとなった傷病名との同一性の有無を区別して症例数を数えています。
・同一性の有無とは、「最も医療資源を投入した傷病名」と「入院のきっかけとなった傷病名」とを比較し、DPC6桁レベルで対応している場合は「同一」、対応していない場合は「異なる」としています。
・発生率 = 同一性の有無を区別した各症例数 ÷ 全退院数
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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 75 0.94
異なる 64 0.80
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 26 0.33
異なる - -

水戸協同病院感染症科では、包括的かつ臓器横断的な感染症の専門診療を提供しております。国内では数少ない感染症に関する専門診療科のある病院となっております。
市中感染、医療関連感染(院内感染)、熱帯病(マラリア、デング熱、ジカ熱など)、渡航医学(ワクチン含む)、免疫不全患者の感染症(HIV/エイズを含む)など幅広く診療しております。

 入院患者様につきましては、当院の総合診療科を中心とするほかの診療科と連携して、医療関連感染(院内感染)の防止、早期発見と適切な治療に努めております。
 また、感染症科では、感染症のなかでももっとも重篤な血流感染(血液中に微生物がいる病態)を起こしている患者様、広域抗菌薬が処方された患者様、他診療科から診療依頼のあった患者様を中心に診療しております。
 外来患者様では、他院からのご紹介の患者様、退院後の外来受診の患者様、ワクチン渡航外来などにつき、診療しております。
 敗血症(セプシス、sepsis)とは重篤な感染症の病態を指します。血液中に微生物が入りこむことや複数の臓器に障害がみられることがあります。2014年度は60例、2015年度91例、2016年度は56例ありました。敗血症の患者数の変化は、偶然によらず、学術的に発生率に差があるかは、統計学的な検証を行う必要がございます。
 播種性血管内凝固は、敗血症などの重篤な病態の場合に起こる血液の障害です。血が止まりにくくなる、あるいは、血が固まりやすくなる症状が出ます。
 真菌症は、微生物のうち、カビによる感染症です。ご入院中の方や免疫(抵抗力)が下がった方にカンジダを中心とする真菌感染症が起こりました。

手術・処置合併症としては術後創部感染が発生しました。手術や処置に際しては、合併症を引き起こさないよう細心の注意を払って施行しています。また、合併症を減らすことを目的に、定期的に院内で感染症サーベイランスを施行しているほか、日本人工関節登録制度や関節鏡実態調査登録システムに参加し情報公開を行い、合併症の発症予防に努めています。

更新履歴


2017/09/28
「平成28年度 総合病院水戸協同病院 病院指標」公開
2017/10/30
解説文加筆修正(眼科)
2017/11/09
クリニカルパス追加