体外式結石破砕装置 放射線部用メイン画像

診療科・部門紹介体外式結石破砕装置 放射線部用

2014年11月より、尿路結石に対する治療機器、体外式結石破砕装置 モデュリスSLX-MXが稼動しました。

装置写真

この装置では、体外衝撃波結石破砕術が行えます。体外衝撃波結石破砕術とは、体外で発生させた衝撃波を尿路結石に当てて、結石を破砕。砂状に小さくして尿と一緒に体外に排出するという治療方法です。

 

  結石破砕装置で治療を受けるには、泌尿器外来の受診が必要です。 

尿路結石症について

尿路結石症とは腎臓・尿管・膀胱・尿道という尿の通り道に結石ができ、尿の通路障害や痛み、血尿、発熱の原因などの症状をきたすものです。
尿路図イラスト

しばしば激痛の発作を伴うこともあり、尿路結石の疝痛は「痛みの王様(king of pain)」といわれるくらいに激烈な痛みを伴うことが多いです。激しい腰背部痛・側腹部痛・下腹部痛のほかに、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

尿路結石の60%~70%は水分負荷や利尿剤を用いることで自然に下降し、尿と一緒に排出されますが、残りの30%は何らかの積極的治療が必要で、開腹手術で結石を取り除くことで治療することもあります。

 

尿路結石の成分について

結石成分はシュウ酸カルシウム結石が約80%以上と大多数で、その他、尿酸結石、シスチン結石、キサンチン結石、リン酸マグネシウム結石など多岐にわたります。

このうち、薬剤で溶解できる結石はシスチン結石、尿酸結石のみで、大多数を占めるシュウ酸カルシウム結石は薬剤による溶解療法は不可能です。

 

結石破砕治療

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)は、最も負担の少ない治療法の一つであり、体外の装置によってつくられた衝撃波(音波の一種)を結石にむけて集中させて結石を砕きます。

体外式結石破砕装置 治療風景

衝撃波で砂状になった結石を、尿と一緒に体外へ排出させる治療方法です。

結石(破砕前)結石(破砕後)
結石破砕治療前
結石(破砕後)
結石破砕治療後

 

痛みはほとんどなく、1回で尿路結石を治療しきれないときや、再発した場合にも、再度治療することが出来ます。

 

3~4日の入院が必要になることもありますが、結石の種類や大きさによっては、一泊入院や日帰りでの対外衝撃波結石破砕術も可能です。

現在、この治療法は健康保険も適用されています。

 

  結石破砕装置で治療を受けるには、泌尿器外来の受診が必要です。 

 

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